日本の昔話 一寸法師


まいど!kojiです!

一寸法師いっすんぼうし

むかしむかしあるところに、おじいさんとおばさんが住んでいました。

おじいさんとおばさんには子供がいませんでした。

「どうか子供をおさずけ下さい。」おじいさんとおばさんはいつも神様にお願いしていました。

ある日、いつものように神様にお願いに行くと、赤ちゃんが泣いていました。

親指くらいの男の子でした。

「きっと神様がわしらに授けて下さったに違いない」

おじいさんとおばさんは大切に育てることにしました。

ところが、男の子はいつまでたっても大きくなりませんでした。

そして近所の子供たちにいつもいじめられていました。

でも、おじいさんとおばさんは男の子に一寸法師と言う名前をつけて、可愛がりました。

一寸法師は小さくてもおじいさんとおばさんによくつかえました。

おじいさんとおばさんが畑で仕事をするときは、畑を荒らす、カラスやネズミを追い返したり、二人の昼の弁当の番をしたりしました。

ある日、一寸法師が言いました。

「私を都へ行かせてください。えらい人になりたいのです。」

おじいさんとおばさんはびっくりしました。

でも一寸法師のたのみなので、都へ行くことをゆるしてあげました。

「刀を持って行くといい」

おじいさんは、麦わらのさやに入れた針の刀を一寸法師に渡しました。

「船に乗って行くがええ」おばあさんは、おわんの船とはしかいを一寸法師にあげました。

「おじいさんとおばさん、行ってきます、どうぞお元気で」

おじいさんとおばさんに送られて、一寸法師は、都へ向かいました。

お椀の船に乗り、箸を櫂にして川をくだっていきました。

おじいさんとおばさんはいつまでも、一寸法師を見送っていました。

一寸法師はお椀の船にゆらゆら揺られながら、川を下っていきました。

途中で嵐にも会いました。お椀の船が木の葉のように揺れて、何度もひっくり返りそうになりました。

一寸法師はやっと都に着きました。

都にはたくさんの人が住んでいて、にぎやかでした。

一寸法師が驚いていると、お姫様が乗った車が通りました。

「あんなきれいなお姫様のところで働けたらいいな」

一寸法師は車の後を付いて行きました。

お姫様は大臣の娘でした。

「私を家来にして下さい」

一寸法師が大臣に頼むと、大臣は一寸法師に言いました。

「わしを驚かすことが出来たら家来にしてやってもいいぞ」

一寸法師はお姫様が可愛がっている猫の毛の中へ飛び込みました。

「えい!えい!」

一寸法師は猫の毛の中にいたノミを全部退治しました。

「これは驚いた驚いた。他に出来ることはないか?」

一寸法師は大臣が可愛がっている鷹の背中に飛び乗りました。

「えい!」

一寸法師は庭の柿の実を大臣にとってあげました。

「これは驚いた驚いた。よしよし、家来にしてあげよう」

一寸法師はお姫様に仕えることになりました。

一寸法師は朝から夜まで一日中、お姫様と一緒に暮らしました。

お姫様が本を読むとき、一寸法師は本の紙をめくってあげました。

お姫様の猫のノミもまた、取ってあげました。

お姫様の耳の掃除もしてあげました。

お姫様の折り紙の手伝いもしてあげました。

お姫様は一寸法師が好きになりました。

ある日の事、お姫様は「日本一のお婿むこさんが見つかりますように」と神様にお願いに出かけました。

一寸法師もお姫様のお供をしました。

お姫様は熱心にお参りしました。そして一寸法師やお供の家来たちと帰ろうとすると、

「そこの美しいむすめ!わしのよめになれ!」

突然大きな声を上げて鬼が現れました。

鬼はお姫様を連れて行こうとしました。

「たすけて!」お姫様は逃げ回りました。

一寸法師は鬼の前に飛び出しました。

「まて!お姫様は渡さないぞ!一寸法師が相手だ!」

「お前など、みつぶしてやるわ」

鬼は大きな足で一寸法師を踏みつぶそうとしました。

「えい!」一寸法師は針の刀で鬼の足のうらを力いっぱいしました。

「いてててて!お前などってやるわ!」

鬼は一寸法師をつかまえると口の中に投げ込みました。

「えい!えい!」

一寸法師は針の刀で、鬼の口の中を力いっぱい刺しました。

「いててててて!お前など吹き飛ばしてやるわ」

鬼は一寸法師を口からき出すと、いきい込みました。

「えい!えい!」一寸法師は針の刀で、鬼の鼻先を力いっぱい刺しました。

「いててててて!まいった、まいった。」

鬼はれた鼻を押さえて、逃げていきました。

お姫様をさらっていくことも忘れて、どんどこ逃げていきました。

慌てて逃げて行ったので、鬼の宝物の「小槌こづち」を落として どんどこ逃げていきました。

鬼の落した「打ち出の小槌」は何でも願いをかなえてくれる宝物たからものでした。

お姫様は打ち出の小槌で一寸法師の願いをかなえてあげたいと思いました。

「私は大きくなりたいのです」一寸法師は願いを言いました。

「背、伸びろ、背、伸びろ。一寸法師大きくなあれ」

お姫様は打ち出の小槌を振りました。

すると、一寸法師の背が、ずんずん、ずんずん伸びました。

 

「一寸法師、お前は私が探していたお婿さんにそっくり」

お姫様は驚いて言いました。

一寸法師はお姫様のお婿さんになりました。

そして、都におじいさんとおばあさんを呼んで、幸せにくらしましたとさ。

 

お話の解説

千葉経済大学短期大学部こども学科教授

横山洋子

室町時代を代表する立身出世の物語です。おじいさんとおばあさんは、身体が小さい一寸法師を可愛がり、大切に育てました。機転の利く、働き者に成長し、小さな針の刀で鬼に立ち向かう姿は、勇ましいですね。身体の小ささをコンプレックスとせず、プラスに捉えて生きることが幸せを招き寄せる力になったでしょう。打ち出の小槌があったら、どんな願い事を叶えたいですか?親子で一緒に考えてみると楽しいですね。

koji

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

スーパーマーケット勤務で野菜と果物を販売しています。 野菜と果物を見つめて40年!現在進行形のプロです。 好きな物はとにかく”肉”が好きです! カツカレー、焼き肉、ステーキ、生姜焼きまで!たまりません! 歌も好きで、暇をみては一人カラオケします! それから、ヒーロー達の乗り物が好きなんです。 例えば【サンダーバード】に出て来るメカ、 【バットマン】が乗っている全ての乗り物、 【マジンガーZ】を操縦する頭の上に乗っかるホバーパイルダー、 古くは 【スーパージェッター】の流星号、 【マッハGOGOGO】のマッハ号 などのミニチュアを集めてます。 【ルパン三世】も大好きで『カリオストロの城』でハマりました。 細かい物まで見つけては集めてます。