日本の昔話 雪女


まいど!kojiです!

今回のお話は、寒い、冷たい、怖~い、お話です。

むかし、あるところに、もさくとみのきちと言う2人の木こりがいました。

もさくは、年寄りの木こりでしたが、みのきちはまだ若い木こりでした。

ある寒い日の事、仕事を終えて帰ろうとしたら、凄い吹雪になりました。

2人は仕方なく、小屋の中で泊まることにしました。

どのくらい眠ったでしょう。

みのきちは、ふと目を覚ましました。

何か白いものが、みのきちの上におおいかぶさっています。

よく見るとそれは、真っ白な着物を着た女でした。

女は美しい顔で、みのきちをにらみつけました。

「おまえも、あの男のように殺そうと思ったが、ゆるしてあげよう。そのかわり、今夜見たことを誰にも言ってはならない。もし誰かにしゃべったら、おまえも命がないよ。」と、

言ったかと思うと、風のように消えました。

みのきちは、はっとして、飛び起きました。

慌てて隣で寝ていたもさくを揺り動かすと、もう冷たくなっていました。

次の年の冬、みのきちは、仕事の帰り道、旅をしている娘さんに会いました。

「今夜泊まるところがありません」と言うので、家へ連れて帰りました。

娘の名前はお雪と言いました。

とてもきれいで、やさしいむすめです。

みのきちもお母さんもお雪がすっかり気に入りました。

そこでお雪をお嫁さんにして、3人で暮らすことにしました。

 

やがて、次々と子供が生まれみのきちは5人の子供のお父さんになりました。

可愛い孫と、優しいお嫁さんに囲まれて、おかあさんはもう思い残すことはありません。

5人目の子供が生まれたとき、安心して眠るように亡くなりました。

たくさんの子供が生まれても、お雪はまるで娘さんのように若くてきれいでした。

村の人たちは、お雪を見てうらやましそうに言いました。

「お雪さんはちっとも年を取らないね」「一日中働いているのに、ますますきれいになっていく。」

それを聞くと、みのきちはすっかりうれしくなり「わしは、なんて幸せ者だ」と思うのでした。

ある雪の降る晩のこと。

子供たちが寝た後、お雪は針仕事をしていました。

そのそばで、みのきちがお酒を飲んでいました。

お雪を見ていると、あの時の美しい女のことが頭に浮かんできます。

「お前そっくりの、美しい女に会ったのも、こんな雪の降る夜だった。」

お雪はハッとして手をとめました。

みにきちは、あの小屋での出来事を懐かしそうに話しました。

「でも、あの女は人間じゃない。あれはもしかして、雪女かもしれない。」

みのきちが、そういったとき、お雪は縫っていたものを捨てて、立ち上がりました。

「よくも約束を破って、しゃべったな。」

みにきちは、ハッとして、お雪の方を見ました。

そこには、あのときにそっくりな女が立っていました。

「あっ、お前は…..」みのきちは、思わず身体が震えました。

「子供がいなかったら、今すぐお前を殺してやりたい。どうか、あの子供たちを、いつまでもかわいがっておくれ。」

そう言いながらお雪の身体は、どんどん小さくなり、ついに、雪の風となって消えていきました。

とさ。

koji

★みにきちが、あの晩のことを語り始めたとき、お雪はどんなに悲しかったことか。

母にとって、子供を残して去らなければならないほど、つらいことはありません。

人は、哀れなものです。

心がゆるみ、話してはいけないことを、ついしゃべってしまう…..。

誰にも覚えのある事かも知れません。

雪の降る晩は、お雪がこっそり子供たちをみにきているかもしれませんね。

解説

千葉経済大学部こども学科教授

横山洋子

 

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スーパーマーケット勤務で野菜と果物を販売しています。 野菜と果物を見つめて40年!現在進行形のプロです。 好きな物はとにかく”肉”が好きです! カツカレー、焼き肉、ステーキ、生姜焼きまで!たまりません! 歌も好きで、暇をみては一人カラオケします! それから、ヒーロー達の乗り物が好きなんです。 例えば【サンダーバード】に出て来るメカ、 【バットマン】が乗っている全ての乗り物、 【マジンガーZ】を操縦する頭の上に乗っかるホバーパイルダー、 古くは 【スーパージェッター】の流星号、 【マッハGOGOGO】のマッハ号 などのミニチュアを集めてます。 【ルパン三世】も大好きで『カリオストロの城』でハマりました。 細かい物まで見つけては集めてます。